2009年3月
レジャーの金銭消費的性格に関する一考察:レジャーブーム期のボウリングの事例に注目して
余暇学研究
- 巻
- 12
- 号
- 12
- 開始ページ
- 3
- 終了ページ
- 14
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本余暇学会
本稿では、昭和40年代に大流行を引き起こしたボウリングが、いかなる性格を有していたのかを考察した。当時のボウリング場経営者たちは、深夜営業などの金銭消費的施策を通じてボウリングを“娯楽”として普及させるか、それらを規制して “スポーツ”として普及させるかの岐路に立たされた。ボウリングは“娯楽”と“スポーツ”の合間を激しく揺れ動いたが、結果的にそうした葛藤の過程によって、ボウリングを“娯”として楽しむ層も、“スポーツ”として楽しむ層も、両者を引き付けることとなった。その結果、ボウリングは「金銭を支払ってスポーツを行う」という新たな行動様式を国民に導入することとなった。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/40016651847
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11835938
- URL
- http://www.yokagakkai.jp/journal/
- ID情報
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- ISSN : 1882-269X
- CiNii Articles ID : 40016651847
- CiNii Books ID : AA11835938