2018年
不飽和水平成層地盤の地震時挙動に対する簡易三相系解析の適用性
土木学会論文集C(地圏工学)
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- 巻
- 74
- 号
- 2
- 開始ページ
- 130
- 終了ページ
- 143
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.2208/jscejge.74.130
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 土木学会
近年,降雨・浸透流に伴う盛土の崩壊メカニズムの究明等,不飽和土に関する研究が盛んに行われている.しかし,その多くは保水性やそのモデル化に主眼が置かれ,地震時の動的特性や耐震性能評価法に関しては,飽和土に比べて知見が不足しているのが現状である.そこで本研究では,水平成層地盤の地震時挙動に対する不飽和化の影響を調べるため,遠心模型実験と有効応力解析を実施した.実験の結果,不飽和地盤では加振時の過剰間隙水圧の上昇が飽和地盤より抑えられる一方,排水にはより多くの時間を要した.解析では,飽和度が比較的高い砂質系の不飽和地盤の地震時挙動に対しては,土・水・空気の三相系解析に加え,サクションをゼロと仮定し,液体と気体の混合体の等価な体積弾性係数を用いる簡易三相系解析が適用できることが明らかとなった.
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- ID情報
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- DOI : 10.2208/jscejge.74.130
- CiNii Articles ID : 130006712592