2010年3月
SPEC-T in Passive Constructions
JELS
- 巻
- 27
- 号
- 開始ページ
- 51
- 終了ページ
- 60
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本英語学会
日英語のイディオムの受動化についての差異をMiyagawa (2005)に基づいて分析した。本論文では、イディオム要素はFocus/Topicになることができないと仮定し、日本語ではイディオムの受動文でイディオム要素以外の項がTP指定部に移動できるため、日本語のみイディオムの受動化が可能となっていると説明した。また、学校文法ではしばしば受動文の“by”について明確な区別が示されないまま「に」または「によって」と訳され、指導されているが、両者の間には大きな違いが存在することを明らかにした。