2015年4月 - 2018年3月
戦争叙述のための博物館の可能性―歴史の方法の有効性について
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
- 課題番号
- 15H03259
- 体系的課題番号
- JP15H03259
- 担当区分
- 研究分担者
- 配分額
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- (総額)
- 15,210,000円
- (直接経費)
- 11,700,000円
- (間接経費)
- 3,510,000円
本研究では、ヨーロッパを中心に戦争・軍事博物館の歴史と現在の展示内容を調査・研究し、今日の歴史学における戦争叙述の問題を検討した。数多くの博物館の調査の結果、ヨーロッパの多くの博物館では、ナショナリズムと関連した従来の一国史的な展示からヨーロッパを意識した展示への変化がみられた。さらに、その他の地域を含め、武器や戦闘といった旧式の展示から戦争を多角的に展示しようとする試みが認められた。本研究により、戦争・軍事博物館が歴史学の研究成果の発現の場であると同時に、社会との関わりとして、集合的記憶や「公共史」を表現する場であることが、より具体性をもって明らかとなった。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 15H03259
- 体系的課題番号 : JP15H03259