基本情報

所属
岐阜大学 医学系研究科 再生医科学専攻 再生工学講座 生命機能分子設計分野 教授
研究推進・社会連携機構生命の鎖統合研究センター活かす領域 教授(兼)(大学院医学系研究科)
医学系研究科 教授
学位
医学博士(筑波大学)

研究者番号
10344029
J-GLOBAL ID
201601005659521348
researchmap会員ID
7000014392

Elucidation of molecular basis of stem cell regulation./多くの組織は、幹細胞システムにより恒常性が保たれている。幹細胞は、自己複製すると共に分化した細胞を供給することで組織の恒常性を維持している。組織が損傷を受ければ、幹細胞は自己複製能と分化能を臨機応変に使い分け組織の修復や再生を行う。このように組織の恒常性維持に柔軟性を持たせることこそが幹細胞システムの最大の目的である。このような幹細胞システムが、動植物を問わず多細胞生物全てに存在するという事実は、多細胞生物が外的環境に適応して進化と発生を繰り返す上で、幹細胞システムが欠くことができない存在であることを示している。近年目覚ましい発達を遂げている移植再生医療は、このような幹細胞システムの特性を、医学的に応用しようとするものである。従って、このような新しい医療をより安全で確実なものにするためにも、幹細胞の基礎的な制御機構を理解し、それを主体的に制御する技術を開発することが必要とされている。私は、生体内にある組織幹細胞に焦点を絞り、幹細胞の分子的制御基盤を明らかにすることを目的に研究を行っている。これまでに、造血幹細胞、色素幹細胞、および上皮幹細胞システムを研究対象として選び、これら幹細胞の同定と分離、および遺伝子発現解析を行い、幹細胞の未分化性の維持や増殖分化の分子的制御機構を解明してきた。今後は、遺伝子操作マウスを活用し、幹細胞制御に関わる高次生命現象を明らかにしていく。

学歴

  3

論文

  61

MISC

  27

共同研究・競争的資金等の研究課題

  21

社会貢献活動

  1