2013年 - 2014年
iPS細胞を用いた筋萎縮性側索硬化症治療薬のスクリーニング法の開発
文部科学省 科学研究費補助金(若手研究(B)) 若手研究(B)
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 2,080,000円
- (直接経費)
- 1,600,000円
- (間接経費)
- 480,000円
- 資金種別
- 競争的資金
1.正常およびALS 患者のiPS 細胞の樹立倫理委員会の承諾のもと、本学口腔病態学分野と連携し、正常例・ALS 患者の歯髄あるいは歯槽部骨膜の細胞からiPS 細胞を樹立した。1 例のALS 患者から歯髄組織幹細胞由来iPS 細胞を作成し、nude mice の精巣内に注入し、3 胚葉への分化を確認した。さらに、3例のALS 患者の歯髄組織由来幹細胞から樹立をすすめている。2.正常およびALS 患者由来iPS 細胞から、運動ニューロンへ分化誘導iPS 細胞から運動ニューロンへの分化については、ソニックヘッジホック作動薬とレチノイン酸を添加すると、神経細胞のマーカーであるTuj1 陽性細胞が突起を伴って出現し、うち約20%に運動ニューロンに特異的な転写因子であるHB9 の発現がみとめられる。既報のプロトコール(Bao-Yang Hu et al. nature protocols. 2009)に従い、iPS 細胞から運動ニューロンへの分化誘導系を構築したが、安定した手技を目指し、現在も検討中である。また幸い、ALSのモデル犬が入手できたことから