2016年4月 - 2019年3月
先天性ケトン体代謝異常症の研究:欠損細胞株の樹立と変異酵素発現実験系の確立
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
ケトン体代謝異常症の研究において本研究では、既に患者のいるHMGCS2欠損症、HMGCL欠損症、まだ症例のない3HBD、MCT1欠損症の原因酵素の野生型および変異型cDNAの発現実験系の確立を試みた。HMGCS2の発現系では最初ヒト由来細胞系での発現では十分な発現が得られなかった。そこで大腸菌での蛋白発現系に変更し、日本人に同定された4種の変異HMGCS2の活性が著しく低下していることを明らかにすることができた。3HBDのアッセイ系では3HBDノックアウトマウスの胎仔線維芽細胞を用いた系を確立できた。MCT1, HMGCLについてもマウス胎仔線維芽細胞を用いてノックアウト細胞を構築中である。
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- 課題番号 : 16K09962
- 体系的課題番号 : JP16K09962