2017年4月 - 2019年3月
バイオフィルム形成慢性創傷の治癒促進へ向けたリンパ球制御ケア技術の確立
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
褥瘡や糖尿病性解体潰瘍のような慢性創傷の約90%に細菌感染が関与しているとされており、中でも緑膿菌は慢性創傷からよく分離され、慢性創傷における治癒遅延の原因と考えられている。本研究では、創傷治癒や緑膿菌排除に重要な役割をもつ自然免疫リンパ球の一つ、NKT細胞に注目し、解析を行った。本研究において、NKT細胞は再上皮化率、緑膿菌排除を促進することが明らかとなった。その機序にはIL-17A産生の増加による好中球集積や抗菌ペプチドの産生増加が関わっている可能性が示された。
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 17K17393
- 体系的課題番号 : JP17K17393