2016年4月 - 2019年3月
RNA修飾酵素によるRNA分子種特異的・部位特異的作用の基本原理の理解
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
本課題は、どのような構造を持ったRNA修飾酵素が、どのようなRNAを基質として認識し、修飾するのか解明することを目標とし、以下の研究成果を報告した。(1)RNA結合ドメインとして知られるTHUMPドメインは、RNAの一本鎖領域に結合性を有し、tRNA修飾酵素では、しばしばCCA末端を認識する。(2) 好熱菌tRNAメチル化酵素TrmBの特殊なC末ドメインは、メチル基供与体のS-アデノシル-L-メチオニンの結合ポケットを形成し、その一部は基質tRNA結合部位ともなる。(3) 好熱菌のtRNA修飾ネットワークにおいて、葉酸依存性tRNAメチル化酵素TrmFOは低温適応のサポーター因子として働く。
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- 課題番号 : 16H04763
- 体系的課題番号 : JP16H04763