論文

査読有り
2018年2月

第一原理電子状態計算法を用いた地球深部における含水鉱物の構造・物性研究

日本結晶学会誌
  • 土屋 旬

60
開始ページ
48
終了ページ
53
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.5940/jcrsj.60.48

地球深部は超高温超高圧(地球中心核で約5,000 K,360 GPa=360×109 Pa)の世界であり,マントルの成層構造は主にマグネシウムケイ酸塩の高温高圧相転移によるものであるということはほぼ解明された.1)現在は地震波トモグラフィー解析などによってより詳細に見えてきた不均質構造の成因や,地球深部物質の粘性率,熱伝導率などの物性の決定と,それによるダイナミクスや地球進化過程の解明という段階に移行しつつある.特に地<br />
球深部の水の循環については,マントルの流動特性などに重要な影響を与えると考えられており,現在多くの研究が行われている.本稿では特に,地球深部への水の輸送を担うと考えられている高圧型含水マグネシウムケイ酸塩(Dense hydrous magnesium silicate=DHMS)2)と呼ばれている含水鉱物の結晶構造と安定領域に関して,近年さまざまな分野で用いられている密度汎関数理論(Density functional theory,DFT)に基づく第一原理電子状態計算法を用いて得られた成果を紹介する.

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DOI
https://doi.org/10.5940/jcrsj.60.48
ID情報
  • DOI : 10.5940/jcrsj.60.48

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