MISC

2018年11月

肝前区域切除後の胆汁瘻内でのランデブー法により内瘻化しえた1例

Gastroenterological Endoscopy
  • 今井 祐輔
  • ,
  • 廣岡 昌史
  • ,
  • 黒田 太良
  • ,
  • 大野 芳敬
  • ,
  • 小泉 光仁
  • ,
  • 小泉 洋平
  • ,
  • 熊木 天児
  • ,
  • 藤山 泰二
  • ,
  • 高田 泰次
  • ,
  • 日浅 陽一

60
11
開始ページ
2401
終了ページ
2406
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本消化器内視鏡学会

症例は49歳、女性。直腸癌肝転移に対し前区域切除術を施行。術後後区域と総胆管の間に良性狭窄をきたし胆汁瘻も見られた。胆汁瘻の経皮的ドレナージで一旦は改善したものの再燃、後区域枝と総胆管のbridgingが必要と思われたため、内視鏡的胆管ステント留置術(EBS)を試みたが、後区域枝と総胆管は断裂し、断裂部位に胆汁瘻が形成されており、断裂部位より末梢側胆管へのガイドワイヤーの誘導は困難であった。そこで、後区域枝の胆管より経皮経肝胆道ドレナージ(PTBD)を行い、PTBDチューブよりガイドワイヤーを胆汁瘻内まで進め、経乳頭的に胆汁瘻まで挿入したスネアで把持し十二指腸内に誘導した。後日内瘻化に成功した。胆汁瘻を伴う肝外科手術後胆道合併症に対するEBSは技術的に困難な症例が多い。PTBDを併用した胆汁瘻内でのランデブー法によりガイドワイヤー操作が安定し内瘻化が可能であった。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 0387-1207
  • 医中誌Web ID : 2019094204

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