2014年3月
建築レコードの目録編成モデル──「スタンダード・シリーズ」から考える
GCAS report = 学習院大学大学院人文科学研究科アーカイブズ学専攻研究年報
- 巻
- 3
- 号
- 3
- 開始ページ
- 20
- 終了ページ
- 41
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 学習院大学大学院人文科学研究科アーカイブズ学専攻
アーカイブズ学に基づく建築レコードの管理に際して、「増加が続く記録の作成量」「個人文書と法人記録が併存する性質」は、事態をより困難にする。本論では、この課題に応じるかたちで考案された「スタンダード・シリーズ」をめぐり、建築レコードの管理事例とアーカイブズ学上の理論に従って評価を試みた。はじめに、「スタンダード・シリーズ」を生み出したカリフォルニア大学バークレー校の1990年代後半のプロジェクトを紹介した。次に、2000年以降のアメリカ・アーキビスト協会の活動および建築レコード目録の作成事例から、「スタンダード・シリーズ」の影響を確認した。最後に、マイケル・クックの理論をヒントにしてアーカイブズ学における機能分類の観点から「スタンダード・シリーズ」を分析し、理解を深めた。その結果、この手法が建築レコードの量と質の課題に対して有効であることに加えて、ユーザビリティを考慮した編成方法であることを明らかにした。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/120005624998
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA12568178
- URL
- http://hdl.handle.net/10959/3750 本文へのリンクあり
- ID情報
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- ISSN : 2186-8778
- CiNii Articles ID : 120005624998
- CiNii Books ID : AA12568178
- identifiers.cinii_nr_id : 9000014593414