共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2020年3月

ひきこもり支援におけるファシリテーター養成を核とした親の会との連携システムの構築

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
17K12495
配分額
(総額)
4,550,000円
(直接経費)
3,500,000円
(間接経費)
1,050,000円

子が思春期で不登校を体験した母親3名を対象とした面接調査を実施し、質的に分析したものを平成30年11月に開催された新潟青陵学会で発表した。テーマは「不登校が長期化するなかで母親が子どもを受け入れていく心理的プロセスと支援-自助グループに所属しない母親の場合」である。その後5名を追加して調査を行った。研究班5人でそれぞれの専門から次の研究を実施した。①ひきこもり親の会を新たに設立する人や次に引き継ぐ人が見つからない現状への対策として、親の会の運営について具体的で正しい知識を提供する必要があると考え、現在活動中の親の会の代表者4名に面接調査を実施した。今年度はそれを共同研究者とともに修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを使って分析した。②不登校からひきこもりへと移行する人が一定程度あることから、ひきこもり支援の視点から捉える不登校支援のあり方について3名の支援者に面接調査し、質的統合法(KJ法)を使って分析した。③8050問題と表現されているように高齢化した親とひきこもる子どもへの支援が急がれるが、長期にひきこもる子どもをもつ高齢化家族の実態を明らかにするために、65歳以上の母親2名に面接調査を実施した。以前2名に行っているため4名について質的統合法(KJ法)を使って分析した。④保健所におけるひきこもり支援の現状を把握するため新潟県内の保健所を対象に全数調査を実施した。回収率は48%であった。⑤ひきこもり経験者が出版する雑誌の内容を「人とつながる体験」の視点から質的に分析した。①-⑤は次年度に国際学会で発表予定である。

ID情報
  • 課題番号 : 17K12495

この研究課題の成果一覧

論文

  4

書籍等出版物

  1
  • 斎藤まさ子、本間恵美子、中村恵子、佐藤亨、内藤守、田辺生子、小林理恵、真壁あさみ、他 (担当:編者(編著者), 範囲:第1章第1節「ひきこもりの現状」、第2章第1節「本人の体験から」第3節「母親の体験から」、第7章第2節「家族会のリーダーが基軸としているもの」第3節「家族会とのゆるやかな連携・協同へ」)
    ウエストン 2019年10月15日

講演・口頭発表等

  4