2017年7月
壮年期を生きる軽症脳卒中患者の再発予防に向けたセルフケア能力に関する考察
日本看護学会論文集. ヘルスプロモーション
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- 巻
- 47
- 号
- 47
- 開始ページ
- 135
- 終了ページ
- 138
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本看護学会 ; 2015-
A病院脳外科外来に通院中の30から65歳の患者で、初めて脳卒中を発症し加療を受けた後、10年以上再発なく自立した生活を行っている患者3名(男性2名、女性1名、平均年齢49.0歳)を対象に、再発予防のためのセルフケア能力についてインタビュー調査を実施した。録音した面接内容から逐語録を作成し、質的統合法(KJ法)で分析をした。分析の結果、壮年期を生きる軽症脳卒中患者の再発予防のためのセルフケア能力の要素は「障害の軽さから自立した生活を求められることによるセルフケアの原動力」を基盤に、自分なりのやり方で「障害の受容過程を経て精神的安定を図る力」を獲得し、個々の病状に合った「脳卒中の病状の理解と他者の闘病記から情報を獲得する力」と「自分の対象を反映しやすい指標によりモニタリングする力」により再発予防に向けた「自分に合った脳卒中再発予防法を獲得し継続する力」であることが示された。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 2188-6458
- CiNii Articles ID : 40021278579