2019年3月
老人福祉施設における看護職の仕事のやりがいと困難感の構造
新潟青陵学会誌
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- 巻
- 12
- 号
- 1
- 開始ページ
- 13
- 終了ページ
- 24
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 新潟青陵学会
本研究の目的は、新潟県内の老人福祉施設で働く看護職に質問紙調査を実施し、仕事へのやりがいと困難感の構造を明らかにすることである。両者の変数の因果関係や相互関係について解析した結果、仕事へのやりがいは「看護アセスメント・処置」がベースとなって、「生活援助等」、「連絡調整等」、「他者からの評価」に影響を及ぼしていた(p=0.030)。「看護職としての専門性が発揮できることが要因ではないかと考えられた。仕事への困難感は、「看護アセスメント・処置」が「生活援助等」と「連絡調整等」に、さらに「連絡調整等」が「他職種との連携」に影響を及ぼしていた(p=0.041)。やりがいの共分散構造モデルと極めて類似した構造となっており、やりがいを感じると同時に困難感も抱いていることを示していた。また、看護職の経験年数30年未満と30年以上での困難感の平均値差は30年未満が「他職種との連携」(p=0.041)と「研修」(p=0.027)において、現施設での経験年数10年未満と10年以上の困難感の平均値差は10年以上が「連携調整等」において、有意に高かった(p=0.013)。さらに、やりがいの有無による困難感の平均値差は、やりがい無し群は、「他職種との連携」において困難感が有意に高いことが明らかになった(p=0.039)。看護職から他職種に歩み寄る姿勢を示し、助け合える人間関係を築くことが連携における課題であり、この改善が老人福祉施設における看護職の困難感の低減、ひいてはやりがいにつながると考えられた。(著者抄録)
- リンク情報
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- https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&doc_id=20190418360002&url=http%3A%2F%2Fci.nii.ac.jp%2Fnaid%2F120006717869&type=CiNii&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00003_3.gif
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- ID情報
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- ISSN : 1883-759X
- 医中誌Web ID : 2019200858