共同研究・競争的資金等の研究課題

2005年 - 2006年

ゴナドトロピン受容体多型解析による不妊治療の個別化

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)
  • 峯岸 敬
  • ,
  • 伊藤 理廣
  • ,
  • 篠崎 博光
  • ,
  • 五十嵐 茂雄
  • ,
  • 岸 裕司
  • ,
  • 平川 隆史

課題番号
17390446
配分額
(総額)
14,100,000円
(直接経費)
14,100,000円

不妊症の治療の内でゴナドトロピン療法は重要な役割を果たしている。一方で、多胎妊娠の原因となるため、高い精度が求められる治療法である。オーダーメード医療が必要な分野であり、個々人のゴナドトロピンに対する反応性を予知することは副作用の少ない治療法を提供する上で重要な意味をもつ。このため我々は、FSH-Rの遺伝子多型の検討を行ったが、フランスからの報告では、307(Thr)680(Asn)が60%で307(Ala)680(Ser)が残りの40%と報告されている。また、680(Ser)に意味があり、この型をとる人においては、FSHに対する反応性が劣ると報告されている。我々の実験結果ではいまのところ機能的な相違は発見できておらず、今後の構造と機能の解析が必要であるが、当科不妊外来の患者さん21名の解析を行った。FSH-Rアミノ酸307番と680番に多型があり、307はThr/Alaであり、680はSer/Asnの組み合わせとなる。(1)307(Thr)680(Asn)が14名(2)307(Aba/Thr)680(Ser/Asn)が5名(3)307(Ala)680(Ser)が2名であった。
月経周期2日目のhormone値では(3)の2名は共にFSHが高値であった。卵巣の形態はPCO様であり、PCOSの一部にはこのようなタイプが含まれる可能性があり、卵巣機能との関連にさらに検討が必要であると思われた。
そこで、それぞれの多型FSH-R cDNAを作製し、発現ベクターに導入して、そのFSHに対する反応性の比較をはじめているが、現在まで明らかな機能における差異は認められない。