2021年
離婚を経験した家族に対する心理教育,FAITプログラムのオンライン試行実践
質的心理学研究
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- 巻
- 20
- 号
- Special
- 開始ページ
- S35
- 終了ページ
- S42
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.24525/jaqp.20.special_s35
- 出版者・発行元
- 日本質的心理学会
本研究では,離婚を経験した家族に対する心理教育であるFAIT プログラムのオンライン試行実践を行い,オンライン実践における課題を検討した。協力者はFAIT プログラムをよく知っている4 名(別居父3 名,同居母1 名)であった。実践は2 日間に分けて行い,その後アンケート調査とインタビュー調査を行った。オンライン実践では慣れた場所から安心して参加できる・画面越しゆえの安心感があるなどのメリットが大きく,通信環境が安定していればプログラムの内容を伝えるには充分オンラインが活用できると考えられた。オンラインで離婚という傷つきや葛藤の強い話題を扱うには,事前の準備を丁寧に行い「安心して話せる場」を整え,徐々に日常に戻れるよう「終わり方」を工夫する必要があると示された。参加人数の上限やファシリテーターから発言を振っていくことも必要で,遊びの要素を取り入れることも意味があった。適切な工夫により,オンラインでも安全に心理教育を行える可能性が示唆された。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.24525/jaqp.20.special_s35
- eISSN : 2435-7065
- CiNii Articles ID : 130008130088
- CiNii Research ID : 1390290404578957184