共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2022年3月

プラスチック樹脂射出成形用の金型材料に対する超精密切削による高機能性表面の創成

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
19K04127
体系的課題番号
JP19K04127
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

前年度、3軸立形マシニングセンタで、切削工具としてTiAlN コーティング超硬スクエアエンドミルを用いて,オーステナイト系ステンレス鋼SUS304を切削した。加工中には、切削油剤として植物油ベースのセミドライ加工専用油剤を供給した。切削加工は、荒加工とバニシング仕上げ加工とした。荒加工では、切削速度Vc=60m/min、工具軸方向切込み量8mm、工具半径方向切込み量800ミクロンとした。一方、バニシング仕上げ加工では、切削速度Vc=10-60m/minと変化させて、工具半径方向切込み量を5ミクロンと極僅かにした。
本年度、5軸マシニングセンタを導入して、更なる加工条件を加えることで、加工現象を評価する計画で進めていた。しかしながら、コロナ禍の状況から、5軸マシニングセンタの導入が前年度末から8月末までずれ込むこととなった。さらには、次年度4月から金沢工業大学への異動がきまり、年度末までの5軸マシニングセンタを搬出することが要求された。以上のことから、切削実験が思うように進まず、加工精度の議論を進めることにとどまってしまった。
立方体に異なる姿勢で切削加工を行うことで、様々な加工条件による仕上げ面加工を行う、キューブ加工を提案した。切削速度および工具切れ刃の場所が異なるなど、加工条件が様々に変わるが、金型加工では常に生じる加工状態を意味している。工具姿勢の変化が加工面に及ぼす加工誤差に関して、シミュレーションを行うとともに、加工精度の評価を行った。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K04127
ID情報
  • 課題番号 : 19K04127
  • 体系的課題番号 : JP19K04127