2017年1月
代謝疾患におけるRNA修飾の分子機能およびRNA修飾を標的とするオミクス研究の最前線
基礎老化研究
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- 巻
- 41
- 号
- 1
- 開始ページ
- 29
- 終了ページ
- 36
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本基礎老化学会
タンパク質のリン酸化修飾やDNAのエピジェネティクス修飾に代表される生体分子の化学修飾は、様々な生命現象に関わることが以前より知られている。最近、タンパク質やDNA以外に、RNAにも多彩な転写後修飾が存在することが明らかになってきた。さらに、RNA修飾の破綻が様々な疾患の発症に関わり、RNA修飾病という概念が現在打ち出されていることから、RNAに関する研究は量の研究から質の研究へと、新たな局面を迎えている。本稿は、タンパク質翻訳マシナリーを構成するtRNAに存在する修飾に焦点を絞り、tRNA修飾の分子機能及び疾患との関連について総説するとともに、tRNA修飾の解析に関する最新の方法についても触れたい。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0912-8921
- 医中誌Web ID : 2017143759