共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2023年3月

音響空間における次世代スポットエリア再生・集音技術の基盤開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
19H04142
体系的課題番号
JP19H04142
担当区分
研究分担者
配分額
(総額)
17,420,000円
(直接経費)
13,400,000円
(間接経費)
4,020,000円

音の放射範囲および到達距離を制御可能なピンスポット再生スピーカシステムおよび騒音環境下でも的確に目的音のみを集音可能なピンスポット集音マイクロホンシステムを含む次世代ピンスポットオーディオシステムの総合開発を展開する.これまで我々は音の放射範囲を自由に制御可能なフレキシブルパラメトリックスピーカを世界に先駆けて提案し,試作機も開発した.このフレキシブルパラメトリックスピーカをベースに本研究では,さらに音響ガスレンズ等を活用し音の到達距離も制御することで世界初の音のピンスポット再生に挑戦する.加えてレーザ光を用いて目的音の振動を検知することで遠方音を集音可能な光レーザマイクロホンをさらに高度化して,人の喉の振動を遠方から読み取ることで,周辺騒音に頑健なピンスポット集音にも挑戦し,次世代ピンスポットオーディオシステムの総合開発を試みる.
2019年度はピンスポット再生スピーカシステムの実現に向けて,可聴音の再生距離の制御を目的に,パラメトリックスピーカの前方に音響ガスレンズ(特に空気より比重の重い,六フッ化硫黄や二酸化炭素を活用)を装着することで可聴音の再生距離の制御法を確立した.また,ピンスポット集音マイクロホンシステムの実現に向けて,遠方音の獲得と変換効率の改善を目的に,機械学習を用いた光レーザマイクロホンによる遠方音の獲得および音声復元と,MMSE-STSA法を用いた不要な振動および雑音の抑圧に基づく振動から音信号への変換効率の改善法を確立した.

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19H04142
ID情報
  • 課題番号 : 19H04142
  • 体系的課題番号 : JP19H04142