講演・口頭発表等

招待有り
2021年1月26日

コロナ禍を経験した社会における学位取得のすすめ

第112回GN・第30回CDS・第27回DCC合同研究発表会
  • 清原良三(神奈川工科大学)

記述言語
日本語
会議種別
主催者
情報処理学会
開催地
オンライン Web開催

2020年はコロナ禍に始まりコロナ禍に終わった。経済は軒並み下降傾向を示し、売り手市場であった就職活動も少し陰りが見え始めている。一方、この環境に合わせてテレワークが普及し対面のワークスタイルが減少しつつある。そして仕事の評価が仕事に対する取組み姿勢から実績評価へと変わりつつある。政府はこれまでに就職協定の撤廃、政府主導の「働き方改革」導入を行い、社員の即戦力化を期待する欧米化社会システムへの移行を推奨してきた。持続的な社会にはシステムの改変が必要と判断したからである。そしてコロナ禍の影響でその改変が一挙に進む可能性が出てきた。一方、機械学習など情報技術の社会利用が第4次産業革命として始まっており、ホワイトカラー層を中心とする職種への影響が懸念されるなど、社会における人材に関する考え方が劇的に変化しようとしている。博士号取得者の位置づけは今後の日本社会でどのように変化していくのか。本論では現状を整理し今後の方向性を考察する。またその上で博士号の種別、学術論文の位置づけと論文の査読ポイントなど博士号取得に向けた実践的な手法についても概説する。