共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

脳の酸素消費状態の評価に基づいた重度脳障害児の表出行動に伴う活動負荷の解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
18K02751
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

本研究は、重度脳障害児の学習に関する活動と脳血流動態の変化の計測による脳の酸素消費状態との関連を検討し、能動的活動時の重度脳障害児の活動負荷を解明することを目的としている。
本年度は、昨年度から取り組んでいる「活動負荷に関する計測デザインの検討」と「大学生を対象としたアタッチメントの運用と測定部位の検討」の2つ課題を引き続き取り組み、それらに加えて「重度脳障害児事例のコミュニケーション場面の活動負荷に関する実践的検討」に取り組んだ。
「活動負荷に関する計測デザインの検討」と「大学生を対象としたアタッチメントの運用と測定部位の検討」については、重度脳障害児事例の際に注意の持続性を評価とすることから、大学生を対象とした運用においても、従来のS1-S2パラダイムに加えて、測定課題の実施による活動負荷を伴うデザインを複数考案し、データを測定し分析を進めている。この成果の一部は、第37回日本生理心理学会で発表を行った。
一方、本年度より取り組んでいる「重度脳障害児事例のコミュニケーション場面の活動負荷に関する実践的検討」については、特別支援学校での実施を予定しており、研究対象となる重度脳障害児の研究参加手続きは済んでいるが、児の測定のためのアタッチメントや測定デザインの微調整などを行いNIRS測定は特別支援学校で実施する必要があるが、コロナにより特別支援学校が休校になり、学校の再開を待っているところである。

ID情報
  • 課題番号 : 18K02751