2008年
ゆらぐ概日リズム時計のSingularityと光環境適応機構
システム制御情報学会 研究発表講演会講演論文集
- ,
- ,
- 巻
- 8
- 号
- 0
- 開始ページ
- 2
- 終了ページ
- 2
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11509/sci.SCI08.0.2.0
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 システム制御情報学会
我々の体内で24時間を刻む概日リズム時計は、周期的な外界環境から情報を受け取り、自己の時刻を外環境に適用させてゆく機能を持つ。いかにして概日リズム時計は外環境にあわせて時刻を制御しているのだろうか?我々は最近、合成生物学的手法により光応答性を実装した哺乳類概日リズム細胞を用い、その光刺激適応機構を定量的に解析することによって、特定の光で概日リズムが止まる(時刻が定義不能になる)Singularity現象を同定した。このSingularity現象を中心に、概日リズム細胞の光環境応答性を定量的な実験データと理論的なアプローチを組み合わせることにより解析した結果、我々は個々の細胞の光応答性と細胞のゆらぎとの相互作用が光応答性とSingularityの発生の決定的な機構であることを証明することに成功した。本発表ではこの概日リズムの光環境適応機構について示したい。
- リンク情報
- ID情報
-
- DOI : 10.11509/sci.SCI08.0.2.0
- CiNii Articles ID : 130006982860
- identifiers.cinii_nr_id : 9000391901967