共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2020年3月

食事・栄養素が認知指標および脳形態に与える影響の解明-オミックス解析を用いた検討

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)
  • 小暮 真奈
  • ,
  • 瀧 靖之
  • ,
  • 寳澤 篤
  • ,
  • 小柴 生造

課題番号
17K00845
配分額
(総額)
4,550,000円
(直接経費)
3,500,000円
(間接経費)
1,050,000円

どの栄養素が、どのような中間物質(代謝物質)を介して脳形態に影響を及ぼしているのかについて、人での作用機序は明らかになっていないのが現状であるため、本研究では「食事・栄養素と脳形態との関連を検証すると同時に食事・栄養素と脳形態・認知機能との中間にある代謝物質を同定すること」を目的として検討を行っている。食事・栄養素と脳形態との関連を検証し、更に食事・栄養素と脳形態・認知機能との中間にある代謝物質を同定するにあたっては、栄養情報、MRI情報、MMSE(認知機能)の情報が必須となるが、現在、①65歳以上、②MRI撮像済み、③MMSE回答済みの全ての条件に該当し、データ化されている者が一定数に満たないため、引き続きデータを蓄積している状況である。
今年度は先行研究の結果に基づき、曝露要因である食品や栄養素、食事パターンの詳細な検討を行った。本データより食事パターンについて因子分析を用いて検討した結果、日本食パターン、洋食パターン、魚・アルコールパターンの3つのパターンに分類されることが考えられた。また要介護認知症発症リスクに高血圧が関わっている可能性が示唆された学会発表もあったことから、尿中のナトリウムカリウム比(ナトカリ比)も認知症に影響を及ぼす要因の一つであることが考えられた。以上の結果や先行研究の結果をもとに、きのこや緑茶、日本食、ナトカリ比を中心とした食品・栄養素・食事パターンと脳形態(大脳皮質や海馬の萎縮)や認知機能との関連を引き続き検討し、更にオミックス解析結果を加えることにより詳細なメカニズムも併せて検討可能あることが考えられる。