2020年8月
金融・資本市場とブロックチェーン
野村資本市場クォータリー
ダウンロード
回数 : 50
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 記事・総説・解説・論説等(大学・研究所紀要)
- 出版者・発行元
- 野村資本市場研究所
ビットコインの基盤であるブロックチェーン技術の金融・資本市場への適用が期待されている。全世界で話題となったフェイスブックのリブラ構想に続き、最近は中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する議論が熱を帯び始めている。
暗号資産から派生した資金調達手段であるICOは全世界で急増したが、杜撰な事業が相次ぎ、ブームはあっけなく終わった。米国では、代わって証券規制の枠組みに基づくSTOが増えている。日本でも、投資性を有するICOが金融商品取引法の規制対象となり、日本版STOと呼ばれている。
ブロックチェーン技術は魔法の杖ではない。新しい技術が、いかにして金融・資本市場に真の利便性や効率性をもたらすのか、慎重に検討していくことが必要だ。
暗号資産から派生した資金調達手段であるICOは全世界で急増したが、杜撰な事業が相次ぎ、ブームはあっけなく終わった。米国では、代わって証券規制の枠組みに基づくSTOが増えている。日本でも、投資性を有するICOが金融商品取引法の規制対象となり、日本版STOと呼ばれている。
ブロックチェーン技術は魔法の杖ではない。新しい技術が、いかにして金融・資本市場に真の利便性や効率性をもたらすのか、慎重に検討していくことが必要だ。