2023年3月15日
暗号資産市場の変遷と展望
情報通信学会誌
- 巻
- 40
- 号
- 3
- 開始ページ
- 25
- 終了ページ
- 32
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.11430/jsicr.40.3_25
- 出版者・発行元
- 公益財団法人 情報通信学会
2021年11月、米国FRBの金融政策変更により、世界的な超金融緩和が終了した。ほぼ同時に、それまで高騰を続けていた暗号資産相場が急落した。相場の下落は、暗号資産市場を舞台に展開されていた不透明な取引の問題点をあぶり出すこととなる。2022年 5 月、ステーブルコイン UST が崩壊し、1 コイン=1 ドルが保証されると信じていた多くの投資家に損害を与えた。2022 年 11 月には米国の大手暗号資産交換業者 FTX 社が破綻し、百万人もの顧客が同社に預けていた暗号資産を引き出せなくなった。FTX 破綻に伴う暗号資産市場の混乱、相場下落、連鎖的に発生した関連企業の倒産は、改めて暗号資産がリスクの高い投資対象であることを人々に印象付けた。
本稿では、暗号資産の誕生から相場高騰、下落の経緯を丁寧にたどった上で、足元の暗号資産市場の混乱とその影響、NFT や web3.0 などの新しい構想の将来展望について解説する。
本稿では、暗号資産の誕生から相場高騰、下落の経緯を丁寧にたどった上で、足元の暗号資産市場の混乱とその影響、NFT や web3.0 などの新しい構想の将来展望について解説する。
- ID情報
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- DOI : 10.11430/jsicr.40.3_25