2005年5月
当科における静脈血栓塞栓症の評価と予防
中部日本整形外科災害外科学会雑誌
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- 巻
- 48
- 号
- 3
- 開始ページ
- 575
- 終了ページ
- 576
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)中部日本整形外科災害外科学会
静脈血栓塞栓症の評価,予防法を紹介し,深部静脈血栓症(DVT)を認めた4例を提示した.症例1(74歳男)は左変形性膝関節症のため人工膝関節置換術を予定したが,術前MR venography(MRV)で左膝窩から大腿静脈に欠損像を認め,静脈造影で近位型DVTを確認した.下大静脈フィルター(IVCF)を留置し,ノボヘパリン持続点滴下に手術を施行した.症例2(62歳男)はL5/S外側椎間板ヘルニア術後2週に左足部痛を訴え,造影CT,MRVで左大腿静脈に近位型DVTを確認し,IVCF留置および抗凝固療法を開始した.症例3(18歳女)は左大腿骨骨幹部骨折に対して髄内釘を施行し,経過良好で1ヵ月後に退院予定であったが,発熱,左大腿内側の疼痛が出現した.左膝窩から総腸骨静脈に近位型DVTを認め,IVCF留置,抗凝固血栓溶解療法を行った.症例4(69歳男)は右変形性股関節症のため人工股関節置換術を施行したが,術後10日に左下腿の発赤,腫脹,疼痛が出現し,左腸骨静脈に近位型DVTを認めた
- ID情報
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- ISSN : 0008-9443
- eISSN : 1349-0885
- 医中誌Web ID : 2006035051