論文

査読有り
2020年11月

コーチング場面における言語の有用性の変化についての一考察 :言葉とイメージの関係に着目して

体育・スポーツ哲学研究
  • 広瀬健一

42
2
開始ページ
97
終了ページ
107
DOI
10.9772/jpspe.42.2_97

本研究は、指導者が発する言葉が学習者に対して異なる印象に変化していく理論的な背景、ならびにその言葉の有用性を回復させるための方法論的な示唆を得ることを目的とした。本研究では、シクロフスキイの言語論を援用し、「イメージ喚起力」に着目した。「イメージ喚起力」を失ったコーチング場面で使用される言語は、言語の音声面から結果を生み出している〔動作〕をイメージする学習者自身の知覚の働きが低下した現象であることを示した。その上で、指導者が言葉を言い換えて指導することは、学習者に新たな知覚を発生させる端緒となることを理論的に検討した。

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https://doi.org/10.9772/jpspe.42.2_97
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  • DOI : 10.9772/jpspe.42.2_97

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