MISC

2018年8月

B型慢性肝炎の治療戦略

香川県内科医会誌
  • 三村 志麻
  • ,
  • 藤田 浩二
  • ,
  • 大浦 杏子
  • ,
  • 田所 智子
  • ,
  • 野村 貴子
  • ,
  • 坂本 鉄平
  • ,
  • 森下 朝洋
  • ,
  • 米山 弘人
  • ,
  • 正木 勉

54
開始ページ
29
終了ページ
36
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
香川県内科医会

B型肝炎ウイルス(hepatitis B virus;HBV)持続感染者に対して用いられる薬剤は、インターフェロン(interferon:IFN)と核酸アナログ製剤である。IFNと核酸アナログ製剤はその特性が異なる治療薬であり、個々の症例の病態に応じた治療を決定する必要がある。さらに、近年、HBVの既感染、感染者は、HBV再活性化のリスクを有する免疫抑制・化学療法を行う際にHBV再活性化を起こし重症肝炎につながることが問題となっており、そのような患者においては、HBV再活性化の予防を行うことがガイドラインにより推奨されている。また、核酸アナログ製剤投与により肝発癌が抑制されることが示されたが、完全に発癌を抑制するわけではない。非活動性肝炎患者からも発癌が報告されている。このような観点から、HBV DNA量が核酸アナログによって制御されていても、定期的な肝癌のスクリーニングが望まれる。(著者抄録)

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