MISC

2012年12月

大腸内視鏡で虫体を確認後、ガストログラフィンによる駆虫を行った日本海裂頭条虫症の一例

Clinical Parasitology
  • 新井 明治
  • ,
  • 原田 正和
  • ,
  • 中原 麻衣
  • ,
  • 森 宏仁
  • ,
  • 藤原 新太郎
  • ,
  • 西山 典子
  • ,
  • 野村 貴子
  • ,
  • 小林 三善
  • ,
  • 小原 英幹
  • ,
  • 正木 勉

23
1
開始ページ
26
終了ページ
28
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
日本臨床寄生虫学会

症例は27歳女性で、肛門より白色の紐状物を排泄し受診となった。日本海裂頭条虫の部分虫体と判定したが妊娠中のため経過観察としていた。10ヵ月後再び虫体排泄を認め、当科紹介受診となった。授乳中であったためガストログラフィンを使用することとし、十二指腸ゾンデ挿入を試行するも困難であったため、ガストログラフィンを経口内服し上部空腸から回腸まで造影を施行したが虫体を認めなかった。2時間後に肛門より虫体排出が認められたため大腸内視鏡を施行し、鉗子による抜去を試みるも回収はできなかった。更に1時間後に再度ガストログラフィンを経口内服したところ、約3mの頭節を含む虫体の排出を認め、駆虫に成功した。ミトコンドリアDNAのcytochrome b遺伝子ならびにcytochrome c oxidase subunit 1遺伝子の塩基配列解析の結果から、虫体は日本海裂頭条虫と同定した。

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