MISC

2008年3月

問診票を用いたGERDの診断 QUESTとGSRSの比較検討

消化管の臨床
  • 杵川 文彦
  • 野村 貴子
  • 小林 三善
  • 森下 朝洋
  • 井上 秀幸
  • 高野 実子
  • 小川 睦美
  • 小野 昌弘
  • 鎌田 英紀
  • 出口 章広
  • 米山 弘人
  • 樋本 尚志
  • 筒井 邦彦
  • 栗山 茂樹
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13
開始ページ
73
終了ページ
77
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
うず潮フォーラム事務局

GERDの診断におけるQUESTとGSRSの有用性について比較検討した。解析対象351例を内視鏡所見に基づいて分類し、QUESTおよびGSRSの逆流性食道炎に対する感受性、特異性、一致率を算出した。QUESTの逆流性食道炎に対する感受性はカットオフ値4点では57.1%、6点では42.9%、特異性はそれぞれ65.8%,80.7%、一致率はそれぞれ65.0%,76.9%であった。GSRSの下位尺度である酸逆流スコアのカットオフ値を3点にした場合、GSRSの逆流性食道炎に対する感受性は60.0%、特異性は82.3%、一致率は80.1%であった。GSRSの下位尺度である酸逆流はQUESTに劣らない有用性があり、QUESTよりも簡略で、臨床の現場におけるGERDの診断ツールとして、使用しやすいものと考えられた。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 1341-1802
  • 医中誌Web ID : 2008141128

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