2012年5月26日
文学性を育んだ5箇年の日記指導―大正期の大阪府立茨木中学校の例―
国語科教育研究
- 巻
- 号
- 122
- 開始ページ
- 137
- 終了ページ
- 140
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究発表ペーパー・要旨(全国大会,その他学術会議)
- 出版者・発行元
- 全国大学国語教育学会要旨集
大正初期の大阪府立茨木中学校は、川端康成(作家)や小方又星(詩人)や大宅壮一(ジャーナリスト)など、錚々たる人物を輩出した。その時期修身の一環で「生徒日誌」という指導が五年間継続して行われてきた。同時に金子薫園(歌人)の「日記文練習法」・「作歌新辞典」も読まれてきた。「日記文練習法」には川端康成「十六歳の日記」に直接影響を与えた個所が出ており作品誕生の大きな契機になった指導が行われたと指摘した。