MISC

2017年12月

Aripiprazoleによりパーキンソニズムおよび精神症状の改善を認めた進行性核上性麻痺の1例

精神医学
  • 奥田 俊伸
  • ,
  • 綿貫 俊夫
  • ,
  • 松原 敏郎
  • ,
  • 渡邉 義文

59
12
開始ページ
1135
終了ページ
1139
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.11477/mf.1405205504
出版者・発行元
(株)医学書院

進行性核上性麻痺(PSP)では多彩な精神症状がみられることがある。今回我々は,多彩な精神症状を伴い前医で緊張型統合失調症として加療されていたPSP患者の1例を経験した。神経症状に加えて特徴的な画像所見からPSPであると診断し,L-dopaの投与を行ったところ,パーキンソニズムに効果はみられたものの精神症状が悪化した。そのためドーパミンパーシャルアゴニストであるaripiprazoleに切り替えたところ,パーキンソニズムと精神症状のいずれにも効果が認められた。PSPの治療はパーキンソニズムと精神症状の両方に配慮する必要があることから,aripiprazoleが効果的な薬剤である可能性が示唆された。(著者抄録)

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11477/mf.1405205504
ID情報
  • DOI : 10.11477/mf.1405205504
  • ISSN : 0488-1281
  • 医中誌Web ID : 2018107958

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