論文

査読有り
2018年

過去9年間の東北大学病院矯正歯科における歯科矯正用アンカースクリューの動向調査

東北矯正歯科学会雑誌
  • 真山 敦
  • ,
  • 清流 正弘
  • ,
  • 出口 徹
  • ,
  • 金原 正敬
  • ,
  • 岩崎 将也
  • ,
  • 解良 洋平
  • ,
  • 宮下 俊郎
  • ,
  • 関 大輔
  • ,
  • 竹下 信郎
  • ,
  • 福永 智広
  • ,
  • 北浦 英樹
  • ,
  • 山本 照子

26
1
開始ページ
3
終了ページ
8
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
出版者・発行元
東北矯正歯科学会

近年、歯科矯正用アンカースクリューを固定源に用いた矯正歯科治療が急速に普及してきている。歯科矯正アンカースクリューの成功率を向上するためには、歯科矯正用アンカースクリューの安定性や使用状況についての正しい情報が必要である。本報告の目的は東北大学病院矯正歯科における2008年から2017年の9年間の歯科矯正用アンカースクリューの使用状況を調査することである。歯科矯正用アンカースクリューの植立を行った患者は1,094名で、植立本数は3,321本で上顎は1,868本、下顎は1,453本であった。植立患者は男性335名、女性759名であり、不正咬合は上顎前突(26.8%)、叢生(26.5%)、下顎前突(24.8%)であった。使用目的は臼歯遠心移動が最も多かった。直径は上下顎とも1.4mm径の使用が最も多く、上顎は長さ5mmの使用が多く、下顎は長さ6mmが多かった。植立成功率は、上顎で88.8%、下顎は83.3%であった。今後歯科矯正用アンカースクリューの成功率を向上するためにさらなる基礎研究、臨床研究が必要と考えられる。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 1340-2668
  • 医中誌Web ID : 2019157553

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