2014年9月
通常径内視鏡用新マウスピースの有用性に関する検討
磐城共立病院医報
- 巻
- 35
- 号
- 1
- 開始ページ
- 22
- 終了ページ
- 29
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- いわき市立総合磐城共立病院
内視鏡deviceは徐々に進歩しているものの検査時に使用するマウスピースは、大きな進化を遂げたとはいい難い。2009年に経口細径内視鏡用のマウスピースが新しく開発され、検査時の苦痛の軽減に役立っているとの報告がある。今回、通常径経口内視鏡用のマウスピースが開発されたので、その有用性を明らかにするため検討を行った。対象は平成24年11月から平成25年2月に当院で経口内視鏡検査を施行した205例中、検査前アンケートで以前の内視鏡検査で苦痛であったと回答した126例。新型マウスピースのくわえやすさ、使用感、従来型マウスピースとの比較において良好な結果が得られた。身体的影響度では、従来型マウスピースと比較し有意差はみられなかった。約7割が苦痛の軽減、良好な使用感を感じ、また次回も使用したいとの希望であり、新型マウスピースは通常径内視鏡検査において、苦痛を軽減できる有用なdeviceと考えられた。(著者抄録)
- ID情報
-
- ISSN : 0916-3387