2016年4月 - 2020年3月
国際経済秩序と平和に関するカール・ポランニーの制度主義的アプローチの展開
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
-
- (総額)
- 4,420,000円
- (直接経費)
- 3,400,000円
- (間接経費)
- 1,020,000円
- 資金種別
- 競争的資金
本研究は、普通の人びとの暮らしや雇用、地球環境、社会の安定に破壊的な影響を及ぼしているグローバル市場経済を批判する思想的・理論的な拠り所として世界的に注目されている、主著『大転換』(1944)を中心としたカール・ポランニー(1886-1964)の経済思想の全体像を視野に入れながら、また、近年急速に発展しつつあるポランニー研究の国際的動向と連携しながら、特に今なおポランニー研究の未開拓の領域となっている「国際経済秩序と平和」に関する考え方とその分析方法の形成と発展を知的・思想的源泉にまで立ち入って明らかにする。そして、19世紀的市場社会の批判者としての彼の経済思想が、市場経済のグローバル化が進む冷戦崩壊後の世界状況を捉えるための理論的枠組みとしていかなる意義を有するのか、検討しようとするものである。
平成29年度は、アジアで初めて開催される第14回カール・ポランニー国際会議に関連する研究交流を組織したり、ポランニー
平成29年度は、アジアで初めて開催される第14回カール・ポランニー国際会議に関連する研究交流を組織したり、ポランニー