2017年
HPV陽性中咽頭癌に対する低侵襲治療の展望:—p16陽性/p53陰性をバイオマーカーとした導入化学療法—
頭頸部癌
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- 巻
- 43
- 号
- 4
- 開始ページ
- 403
- 終了ページ
- 408
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.5981/jjhnc.43.403
- 出版者・発行元
- 日本頭頸部癌学会
著者らはp16陽性/p53陰性中咽頭癌が極めて良好な予後を示すことから,発癌物質非関連性のHPV関連中咽頭癌を表しているものと考えてきた。今回この一群の中咽頭癌の特徴についてさらに検討を加えた。対象は2004年から2016年までに経験した中咽頭癌患者94例。これらをp16陽性/p53陰性群(A群:41例)とそれ以外の群(B群:49例)に2群化し,その各々の予後,重複癌発生率,導入化学療法(NAC)を施行した47例についてはその効果を評価した。3年全生存率はA群:B群=90%:72% p=0.02,疾患特異的生存率は95%:76% p=0.03,無再発生存率は88%:52% p<0.01であり,A群の予後の良さが明らかになった。また,5年重複癌発生率はA群:B群=12%:45% p<0.01と有意にA群のほうが低かった。NACの奏功率は,PETを用いた
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.5981/jjhnc.43.403
- ISSN : 1881-8382
- ISSN : 1349-5747
- SCOPUS ID : 85040966220