講演・口頭発表等

2017年8月

人工膝関節置換術における早期退院プログラムと標準的な入院プログラムにおける術後運動機能の回復の差 非劣性試験デザインを用いた検討

理学療法学
  • 飛山 義憲
  • ,
  • 谷口 匡史
  • ,
  • 紙谷 司
  • ,
  • 和田 治
  • ,
  • 水野 清典

記述言語
日本語
会議種別

【目的】人工膝関節置換術(以下、TKA)後運動機能について標準的な入院期間のプログラム(Standard Program;以下、SP)に対する早期退院プログラム(Early-discharge Program;以下、EP)の非劣性の検証を目的とした。【方法】二施設間前向きコホート研究とし、対象は初回TKAを行うSP施設59名、EP施設45名とした。主要アウトカムは術後6ヵ月のTimed Up & Go test(以下、TUG)、副次アウトカムは同時点の膝関節可動域、膝関節伸展筋力、患者立脚型膝機能とした。TUGは非劣性の検証を、副次アウトカムは施設間の差の検証を行った。【結果】傾向スコア・マッチングにより患者背景を調整した43ペアにおいて、EP施設のTUGの非劣性が示され、副次アウトカムはいずれも有意差を認めなかった。【結論】TKA後早期退院プログラムは標準的な入院期間のプログラムに対して、術後運動機能の回復は劣らないことが示された。(著者抄録)