2018年4月 - 2022年3月
アフリカにおける障害者の宗教史研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
本研究の目的は、キリスト教圏であるアフリカ中部熱帯雨林とイスラーム圏であるアフリカ中部・西部サバンナ地域において、障害者のライフコースをとおした宗教史・地域史を再編するとともに、障害者の宗教ネットワークの解明を目指すものである。
本年度はアフリカにおける障害者の宗教史研究の一環として、2019年12月にカメルーンの首都ヤウンデ市と北部マルア市において、イスラーム市民社会における障害者に関する現地調査を実施した。またヤウンデ第Ⅰ大学を訪問し、カメルーンのキリスト教圏とイスラーム圏における宗教史に関する資料収集をおこない、イスラーム圏の政治学を専門とする研究協力者と面談し、カメルーン北部におけるイスラーム市民社会における慈善活動について情報取集をおこなった。
また、これまでの研究成果をまとめ、『新世界の社会福祉―アフリカ/中東』(2020年、旬報社)の「第3章カメルーン共和国―帝国医療から国民統合へ向けた社会サービスへ」と「第4章コンゴ共和国」をはじめ、分担執筆の書籍を3冊、また翻訳本を1冊出版した。特に、「第3章カメルーン共和国―帝国医療から国民統合へ向けた社会サービスへ」(『新世界の社会福祉―アフリカ/中東』旬報社、2020年)では、カメルーンにおける帝国医療の歴史から、現在の国民統合へ向けた社会サービスへと歩みについて、首都ヤウンデに暮らすハンセン病後遺障害をもつ人びとの語りからライフコースを分析した。
本年度はアフリカにおける障害者の宗教史研究の一環として、2019年12月にカメルーンの首都ヤウンデ市と北部マルア市において、イスラーム市民社会における障害者に関する現地調査を実施した。またヤウンデ第Ⅰ大学を訪問し、カメルーンのキリスト教圏とイスラーム圏における宗教史に関する資料収集をおこない、イスラーム圏の政治学を専門とする研究協力者と面談し、カメルーン北部におけるイスラーム市民社会における慈善活動について情報取集をおこなった。
また、これまでの研究成果をまとめ、『新世界の社会福祉―アフリカ/中東』(2020年、旬報社)の「第3章カメルーン共和国―帝国医療から国民統合へ向けた社会サービスへ」と「第4章コンゴ共和国」をはじめ、分担執筆の書籍を3冊、また翻訳本を1冊出版した。特に、「第3章カメルーン共和国―帝国医療から国民統合へ向けた社会サービスへ」(『新世界の社会福祉―アフリカ/中東』旬報社、2020年)では、カメルーンにおける帝国医療の歴史から、現在の国民統合へ向けた社会サービスへと歩みについて、首都ヤウンデに暮らすハンセン病後遺障害をもつ人びとの語りからライフコースを分析した。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K18271
- 体系的番号 : JP18K18271
この研究課題の成果一覧
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論文
2-
季刊民族学 47(2) 12-21 2023年4月 招待有り
-
文化人類学 87(4) 653-669 2023年3月 査読有り
書籍等出版物
1-
京都大学学術出版会 2021年7月 (ISBN: 9784814003440)
講演・口頭発表等
2-
みんぱく創設50周年記念国際シンポジウム「世界の歴史を変えたガラスビーズ:生産・交易・美の追究」 2024年3月8日 招待有り
-
京都人類学研究会1月例会 2023年1月21日 招待有り