共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2022年3月

アフリカにおける障害者の宗教史研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究  若手研究

課題番号
18K18271
体系的番号
JP18K18271
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円
資金種別
競争的資金

本研究の目的は、キリスト教圏であるアフリカ中部熱帯雨林とイスラーム圏であるアフリカ中部・西部サバンナ地域において、障害者のライフコースをとおした宗教史・地域史を再編するとともに、障害者の宗教ネットワークの解明を目指すものである。
本年度はアフリカにおける障害者の宗教史研究の一環として、2019年12月にカメルーンの首都ヤウンデ市と北部マルア市において、イスラーム市民社会における障害者に関する現地調査を実施した。またヤウンデ第Ⅰ大学を訪問し、カメルーンのキリスト教圏とイスラーム圏における宗教史に関する資料収集をおこない、イスラーム圏の政治学を専門とする研究協力者と面談し、カメルーン北部におけるイスラーム市民社会における慈善活動について情報取集をおこなった。
また、これまでの研究成果をまとめ、『新世界の社会福祉―アフリカ/中東』(2020年、旬報社)の「第3章カメルーン共和国―帝国医療から国民統合へ向けた社会サービスへ」と「第4章コンゴ共和国」をはじめ、分担執筆の書籍を3冊、また翻訳本を1冊出版した。特に、「第3章カメルーン共和国―帝国医療から国民統合へ向けた社会サービスへ」(『新世界の社会福祉―アフリカ/中東』旬報社、2020年)では、カメルーンにおける帝国医療の歴史から、現在の国民統合へ向けた社会サービスへと歩みについて、首都ヤウンデに暮らすハンセン病後遺障害をもつ人びとの語りからライフコースを分析した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K18271
ID情報
  • 課題番号 : 18K18271
  • 体系的番号 : JP18K18271

この研究課題の成果一覧

論文

  2

講演・口頭発表等

  2