共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

一般高齢者の事前指示書作成要件の解明と作成支援のための個別介入プログラムの構築

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
18K10557
体系的課題番号
JP18K10557
配分額
(総額)
1,560,000円
(直接経費)
1,200,000円
(間接経費)
360,000円

平成30年度の計画は、高齢者の事前指示書作成に至る要件を明らかにするための質問紙作成であった。
家族機能(FACESIII)および、曖昧性耐性(MAT-50)の2つの尺度は、日本文化に特徴的な家族機能および曖昧性と事前指示に関する意思決定の関連を検証するため、計画通り質問紙に組み入れた。
これまでの関連研究から、日本人のよい死の条件のうち「納得した生を全うする」というカテゴリーの解明が必要であった。何をもって生に納得(満足)するのかを焦点に、終末期医療に関する書籍、テレビ番組、インターネット(ホームページ、ブログ、SNS、宣伝媒体)、多専門分野からの論文、新聞、一般雑誌、データベースから関連ワードを抽出した。
その結果、「希望する医療」「葬式」「墓」「遺産」「銀行口座」「インターネットパスワード」「大切な人へのメッセージ」「思い出の場所」「大事な人との関係」「ペットの生活」「楽」「迷惑をかけない」「満足」「安心」「死を意識しない」「感謝」「元気」「最期まで家にいる」など先行研究にはみられない多岐にわたるワードが抽出された。これらをカテゴリーにわけ、分担者らと協議を重ね、得たすべてのデータを帰納的に分析した。
先行研究(若手(B)2012-2013, 2013-2014)にて作成した質問紙に、曖昧性耐性MAT-50指標、および今回得られたデータを追加した質問紙「事前指示についてのアンケート用紙」(71項目)を作成した。質問紙の構成は、1.回答者背景11項目、2.家族機能FACESIII 20項目、3.曖昧性耐性MAT-50 26項目 終末期医療の意思決定9項目、事前指示の希望5項目とした。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K10557
ID情報
  • 課題番号 : 18K10557
  • 体系的課題番号 : JP18K10557