
田部 勝也
Tanabe Katsuya
更新日: 11/26
基本情報
主要な委員歴
4-
2019年
-
2017年
主要な受賞
6主要な論文
61-
Science Translational Medicine 17(786) eadp2332 2025年2月19日 査読有り筆頭著者責任著者
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JCI Insight 6(1) e143791 2021年1月11日 査読有り筆頭著者責任著者
主要なMISC
260-
糖尿病・内分泌プラクティスWeb 3(4) 2025-0057 2025年8月
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糖尿病 68(Suppl.) S-101 2025年4月
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糖尿病 68(Suppl.) S-121 2025年4月
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糖尿病 68(Suppl.) S-178 2025年4月
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糖尿病 68(Suppl.) S-303 2025年4月
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日本糖尿病・肥満動物学会年次学術集会プログラム・講演抄録集 38th(Suppl.) S-190 2025年
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日本臨床 83(増刊2 新時代の臨床糖尿病学(上)) 77-82 2025年
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日本内分泌学会雑誌 100(2) 582-582 2024年10月
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ホルモン受容機構異常に関する調査研究 令和4年度 総括・分担研究報告書(Web) 2023年
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糖尿病 65(Suppl.1) S-12 2022年4月
主要な書籍等出版物
20-
日本臨牀社 2025年2月
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医学出版 2024年12月5日 (ISBN: 4287821513)
主要な講演・口頭発表等
36-
第68回日本糖尿病学会年次学術集会 2025年5月31日 招待有り
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第68回日本糖尿病学会年次学術集会 2025年5月31日 招待有り
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第34回臨床内分泌代謝Update 2024年11月29日 招待有り
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第66回日本糖尿病学会年次学術集会 2023年5月11日 日本糖尿病学会 招待有り
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第65回日本糖尿病学会年次学術総会 2022年5月13日 日本糖尿病学会 招待有り
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第65回日本糖尿病学会年次学術集会 2022年5月12日 日本糖尿病学会 招待有り
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第64回日本糖尿病学会年次学術集会 2021年5月20日 日本糖尿病学会 招待有り
-
12th Asia Islet Biology and Incretin Research Association (AIBIS) meeting 2019年8月3日 招待有り
主要な担当経験のある科目(授業)
8主要な共同研究・競争的資金等の研究課題
21-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2023年4月 - 2026年3月
-
厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患政策研究事業) 2023年4月 - 2024年3月
主要なその他
1-
代謝需要に対する膵島機能の適応調節はグルコース恒常性維持に不可欠であり、その破綻により糖尿病を発症する。糖尿病ではインスリン分泌機能不全とβ細胞量減少を来すが、これらの障害の正確な関係は十分に理解されていない。一方、マウス成体における膵島細胞の同一性に揺らぎが存在し細胞間で相互転換能が認められること、さらに糖尿病モデル動物において提唱されたβ細胞脱分化より、膵島の恒常性と細胞可塑性の関連が推察される。糖尿病モデルマウスでは、β細胞の同一性の喪失がβ細胞の機能と量の低下に寄与し、インスリン産性能を失った内分泌前駆細胞様細胞が増加する。ヒトとの関連について外科切除膵を用いて検討したところ、2型糖尿病患者の膵島でも、非糖尿病の膵島と比較して、クロモグラニンA(ChgA)免疫反応性を保持するが、膵島ホルモン (グルカゴン、インスリン、ソマトスタチン、膵ポリペプチド)が陰性の脱分化細胞の割合が高く、糖尿病の重症度とともに増加し、非糖尿病患者の4%から糖尿病の進行期患者では25%に上昇しており、インスリン分泌と脱分化スコアの間に逆相関関係が認められた。β細胞脱分化を促進する根本的なメカニズムは、遺伝的要因と小胞体ストレスや酸化ストレスなど代謝ストレスの複雑な相互作用が考えられる。これらのメカニズムを理解することで、糖尿病におけるβ細胞の脱分化を逆転させることを目的とした治療法につながる可能性がある。そこで、小胞体ストレス疾患モデルと考えられており、若年発症インスリン依存性糖尿病を主徴とする遺伝性疾患Wolfram症候群(WS)に着目した。WS患者剖検膵では膵島細胞の大部分が膵島ホルモンとともにChgAへの免疫反応性を失っており、それらの一部はamylase陽性化を呈した。疾患モデル動物Wfs1欠損マウスでは離乳後よりβ細胞の成熟性が障害され脱分化していき、さらにβ細胞からα細胞へ分化転換が明瞭に観察された。一方、このマウスでストレス応答分子Thioredoxin-interacting protein(Txnip)を欠損させたところβ細胞の成熟性維持とともに機能的および数的減少を抑止でき糖尿病の発症が予防された。以上より、Wolfram症候群では脱分化がβ細胞不全の成因であり、Wfs1欠損マウスは膵島の細胞可塑性と恒常性破綻の関係を実証するとともに細胞内ストレスによる脱分化のメカニズム解明に有用な動物モデルと考えられる。
