2018年4月 - 2021年3月
グローバルな核リスク極小化に向けて:新たな理論構築と実践的政策提言
長崎大学核廃絶研究センター 基礎研究(B) 基盤研究(B)
本研究では世界の現状を「第三の核時代」と位置づけた。冷戦期の「第一の核時代」とも冷戦後四半世紀の「第二の核時代」とも異なり、核増強を伴うマルチの大国間競争(危機要因)と、核兵器禁止条約発効に凝縮された非核政策への指向(好機要因)が併存する時代である。
危機要因克服と好機要因活用による「持続可能な平和」の制度化への戦略として、①核抑止依存型の現状維持型リアリズムから、核抑止の限界とリスクを認識して別の選択肢を模索する現状変革型リアリズムへの転換、②核装備・予算削減のダイナミズムと、SDGsにおける環境負荷や経済的・社会的格差の削減メカニズムとの共進化等について理論的に分析し、政策提言も示した。
危機要因克服と好機要因活用による「持続可能な平和」の制度化への戦略として、①核抑止依存型の現状維持型リアリズムから、核抑止の限界とリスクを認識して別の選択肢を模索する現状変革型リアリズムへの転換、②核装備・予算削減のダイナミズムと、SDGsにおける環境負荷や経済的・社会的格差の削減メカニズムとの共進化等について理論的に分析し、政策提言も示した。
- ID情報
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- 課題番号 : 18KT0008
- 体系的課題番号 : JP18KT0008