2017年10月5日
89Zr-Df-IAB2M PETの安全性の評価
第57回日本核医学会学術総会
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- 開催年月日
- 2017年10月5日 - 2017年10月7日
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 口頭発表(一般)
- 主催者
- 日本核医学会
- 開催地
- 横浜
89Zr-Df-IAB2Mは半減期3.27日のポジトロン放出核種である89Zrによって標識された前立腺特異的膜抗原(PSMA)結合性のミニボディであり、前立腺がんの他、がん新生血管にも発現があるとされることからがん診断薬として期待されている。我々はこの薬剤を用いた医師主導型第Ⅰ/Ⅱa相単群非盲検試験を行なったので報告する。【方法】米国ImaginAb社にて調製され空輸された。89Zr-Df-IAB2M 74MBq (タンパク量10mg)を、転移を有する前立腺がんあるいは1㎝以上の腫瘤を有する泌尿器がん被験者12例に投与し、4、24、48、120時間後に撮像、採血を行った。主要臓器に関心領域を設定し放射能分布を確認するとともに全身平均の放射能濃度から残存率をもとめた。これらのデータから各臓器の吸収線量、実効線量をもとめた。【結果】肝臓、腎臓、腸の被ばくが大きかった。実効線量は0.67±0.08mSv/MBqであった。【結語】89Zr-Df-IAB2M PETの安全性が確認された。