論文

査読有り
2018年3月

気管wedge resectionによる右肺全摘

日本呼吸器外科学会雑誌
  • 菅井, 和人
  • ,
  • 後藤, 行延
  • ,
  • 小林, 尚寛
  • ,
  • 菊池, 慎二
  • ,
  • 佐藤, 幸夫

32
2
開始ページ
256
終了ページ
260
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
DOI
10.2995/jacsurg.32.256
出版者・発行元
特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会

<p>症例は75歳,男性.血痰を主訴に近医受診.CTで右肺S6を首座とし右下幹を閉塞,右主気管支中枢まで浸潤する腫瘤影を認めた.気管支鏡下肺生検で低分化肺腺癌cT3N1M0,Stage IIIAと診断し,右肺全摘術を施行した.気管分岐部から1気管輪末梢で自動縫合器での右主気管支切離を試みたが,気管支断端部への過張力のため,ステープルライン針穴より術中air leakageを認めた.断端への張力軽減,再吻合目的に分岐部切除も考慮されたが,気管のwedge resectionを追加したところ,自然な吻合口の近接を認め,術野挿管を要さず容易に吻合し得た.主気管支切離ラインが気管分岐部に近く主気管支中枢となる場合,考慮されうる術式であると考える.</p>

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.2995/jacsurg.32.256
ID情報
  • DOI : 10.2995/jacsurg.32.256
  • ISSN : 1881-4158

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