MISC

2018年4月

2回目のスガマデクス投与によりアナフィラキシーを呈した1症例

臨床麻酔
  • 折原 雅紀
  • ,
  • 高澤 知規
  • ,
  • 堀内 辰男
  • ,
  • 岩光 麗美
  • ,
  • 渡邉 巌
  • ,
  • 齋藤 繁

42
4
開始ページ
619
終了ページ
621
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
真興交易(株)医書出版部

66歳男性。転移性肝癌に対する開腹肝右葉切除術を行った。8ヵ月前にS状結腸癌に対する腹腔鏡下S状結腸切除術を行っている。2回とも硬膜外麻酔併用全身麻酔で、同じ薬剤を用いた。結腸癌手術時は問題なく終了したが、肝癌手術時にスガマデクス投与直後にアナフィラキシーを呈した。ドパミン、ノルアドレナリンの静注を開始したところ、循環器症状や呼吸器症状は改善した。術後6週目の原因薬物同定の検査では、皮内テストでスガマデクス陽性で、スガマデクスによるアナフィラキシーの確定診断が得られた。

ID情報
  • ISSN : 0387-3668
  • 医中誌Web ID : 2018265255

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