Apr, 2018 - Mar, 2021
西洋化と民主化のリンケージを阻む諸要因に関する比較分析
科研費 科学研究費補助金 基盤研究(B) 基盤研究(B)
- Grant number
- 18H00821
- Japan Grant Number (JGN)
- JP18H00821
- Grant amount
-
- (Total)
- 14,300,000 Japanese Yen
- (Direct funding)
- 11,000,000 Japanese Yen
- (Indirect funding)
- 3,300,000 Japanese Yen
- Grant type
- Competitive
本研究は「近年、欧州連合(EU)と密接に関連する諸国家において、一度向上した民主主義の質が後退に転じているのはなぜか」という問いについて、トルコ、ポーランド、ハンガリー、ラトヴィアの事例を取り上げて比較検証することを目的としている。「西洋の先進民主主義国とのリンケージが高ければ民主化は進展する」と主張したスティーヴン・レヴィツキーとルーカン・ウェイの民主化のテーゼを反証するとともに、各国間で共通する民主主義の質の後退の要因を検討する。具体的には、①EUの規範力が低下したため、②与党政党がEUの規範の浸透をブロックもしくは選定したため、③ナショナリズムの高揚により、EUの規範
が国民の間で浸透しなくなったため、という3つの仮説について検証を行う。加えて、民主主義の後退の結果は権威主義なのか、それとも委任型民主主義への変容なのかという点に関しても明らかにする。
この問いを明らかにするため、2020年度は民主化およびポピュリズムに関する先行研究の整理、トルコ、ポーランド、ハンガリーの現状分析を行なうとともに、ラトヴィアは民主化の後退の事例に適していないと考え、研究対象から外した。また、民主化の後退およびその先にある権威主義に関しても研究を進め、その成果の1つとして、今井、上谷、中井がエリカ・フランツの『権威主義』を翻訳し、刊行した。
一方でコロナウイルスの影響で予定していたトルコでのワークショップが困難になり、そのワークショップを踏まえての成果の提出が大幅に遅れてしまった。
が国民の間で浸透しなくなったため、という3つの仮説について検証を行う。加えて、民主主義の後退の結果は権威主義なのか、それとも委任型民主主義への変容なのかという点に関しても明らかにする。
この問いを明らかにするため、2020年度は民主化およびポピュリズムに関する先行研究の整理、トルコ、ポーランド、ハンガリーの現状分析を行なうとともに、ラトヴィアは民主化の後退の事例に適していないと考え、研究対象から外した。また、民主化の後退およびその先にある権威主義に関しても研究を進め、その成果の1つとして、今井、上谷、中井がエリカ・フランツの『権威主義』を翻訳し、刊行した。
一方でコロナウイルスの影響で予定していたトルコでのワークショップが困難になり、そのワークショップを踏まえての成果の提出が大幅に遅れてしまった。
- Link information
- ID information
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- Grant number : 18H00821
- Japan Grant Number (JGN) : JP18H00821
List of results of the research project
Narrowing down
Papers
1-
Frontiers in Political Science, Dec, 2022 Peer-reviewedLead author
Presentations
1-
Annual Coference, Japan Association of Comparative Politics, Jun, 2020