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2015年2月

【腰椎変性後側彎症-病態から治療まで-】 脊柱後彎変形に伴う腰背筋筋活動の変化

Orthopaedics
  • 榎本 光裕
  • ,
  • 大川 淳

28
2
開始ページ
15
終了ページ
21
記述言語
日本語
掲載種別
記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)

脊柱後彎に伴う不良姿勢は、慢性的な腰背部痛の原因となり立位保持や歩行に困難を生じるようになる。発症機序として椎体骨折や椎間板変性が挙げられるが、最も直接的な原因は傍脊柱筋(PVM)の機能不全と考えられている。したがって、PVMの機能を客観的に評価できれば脊柱後彎の診断と治療に有用となる。我々は、表面筋電計を用いて後彎症患者、腰部脊柱管狭窄症患者、胸腰椎椎体骨折偽関節患者、健常ボランティアの腰背筋筋活動を記録してきた。腰背部痛が強く後彎変形を有する場合、立位姿勢で腰背筋筋活動が高く、上位腰椎レベルでの筋疲労が強いことが明らかとなった。また、胸腰椎椎体骨折偽関節に対して椎体形成術前後で筋活動を記録した場合、腰背部痛の軽減が筋活動の低下に関与していた。脊柱矢状面アライメントの評価に加えて、表面筋電図による腰背筋筋活動の記録評価が脊柱後彎の客観的診断および治療の指標になり得る。(著者抄録)