共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2020年3月

歯周病病態形成における新規抑制性共刺激分子VISTA関与の解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)
  • 大野 建州

課題番号
17K11663
配分額
(総額)
4,550,000円
(直接経費)
3,500,000円
(間接経費)
1,050,000円

T細胞上に発現している共刺激分子はT細胞受容体シグナルを正あるいは負に制御し、T細胞依存的な免疫応答を調整している。B7ファミリーに属するVISTAは抗腫瘍免疫応答や自己免疫応答などのT細胞依存的免疫応答を負に制御していることが報告されているもののVISTAの詳細な作用機序に関しては不明な点が多く残されている。本研究では、T細胞依存的ならびにT細胞非依存的な免疫応答が共に深く関与する歯周病病態誘導におけるVISTAの関与をマウス歯周病モデルを用いて明らかにすることを目的とした。VISTAはT細胞の他、抗原提示細胞上にも発現し、T細胞依存的な免疫応答を抑制的に制御している。代表的な抑制性共刺激分子であるPD-1やCTLA-4と大きく異なるVISTAの特徴として、抗原提示細胞上に抑制性の共刺激分子リガンドとして発現し、T細胞応答を抑制的に制御する機能とT細胞上に発現する抑制性の共刺激分子受容体として発現し、T細胞応答を抑 制的に制御する2つの機能を持つことがあげられる。しかしながらVISTAのT細胞非依存的な免疫応答に関しては明らかになっていない。歯周病がT細胞依存的ならびに非依存的な免疫応答が共に深く関与していることから、平成30年度はT細胞非依存的な免疫応答を中心としてVISTAの機能解析を行った。T細胞非依存的な免疫応答と考えられる、マウスへのLPS腹腔内投与よって誘導される全身応答に対して、申請者が作製した抗VISTA阻害抗体(MIH63)の投与を行い、その効果を評価することによりVISTAのT細胞非依存的な免疫応答における役割を解析した。