2019年6月
GSK3とドパミンに注目したステロイド誘発性双極性感情障害の発症機序.
精神科治療学
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- 巻
- 34
- 号
- 6
- 開始ページ
- 707
- 終了ページ
- 714
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- (株)星和書店
ステロイドを用いた治療中に、抑うつ状態や躁状態がしばしば引き起こされるが、未だにその発症機序はよくわかっていない。今回我々は、気分障害との関係において近年研究が進むGlycogen Synthase Kinase-3(GSK3)と、「ドパミン仮説」で双極性感情障害との関与が指摘されていたドパミンが、ともにステロイドと関連することに注目した。GSK3とドパミンの影響に注目したステロイド誘発性気分障害の発症機序を理解することで、疾患の特徴や治療に対する理解が深まり、今後の診療に役立つ可能性があると考えられる。ステロイド誘発性双極性感情障害の自験例と既報をまとめてその特徴を示し、発症機序を若干の文献的考察を加えて説明する。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0912-1862
- 医中誌Web ID : 2019251937