共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

がん微小環境に対するPhotoimmunotherapyの前臨床研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
20K09009
体系的課題番号
JP20K09009
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

本研究は、CAFsを標的としたPhotoimmunotherapy(以下PIT-CAFs)を確立することが目的である。また臨床実装にむけて、CAFsを標的としたPITを検証するために既に実績のあるCAFsを標的とする抗体(抗FAP抗体)のSibrotuzumabを用いたPITの効果を検証する。また対象となるCAFsや、既に確立している癌細胞に対するPITはHER2タンパクを標的とした抗体であるHerceptinやEGFRを標的としたCetuximabを用いたPIT-cancerを用いる。
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当該年度においては、Sibrotuzumabを用いたCAFsを標的としたPITの確立、また癌に対するPITを同時に行う癌とCAFsの共培養系でのin vitroのDual-PITの効果の検証。そして既に初年度に着手している食道癌患者より得られた組織を用いたPatient derived xenograft(PDX)を用いたin vivo実験を行うこととした。
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結果、Sibrotuzumabを用いたPITはin vitroにおいてFEF3やその他の線維芽細胞株を用いた実験において効果が確認された。さらにPatient derived細胞株(癌組織から単離)においてもその効果を認めた。in vivoでは癌細胞株とFEF3線維芽細胞との共培養腫瘍モデルおよびPDXモデルにおいて癌およびCAFsに対するDual-PIT治療は著明な抗腫瘍効果を示した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K09009
ID情報
  • 課題番号 : 20K09009
  • 体系的課題番号 : JP20K09009